Bést Madame♪
閲覧ありがとうございます!
先日参加した、夜綱さん主催の「ミノマダム1on1」についての記事です。
参加人数は少数でしたが、やってみて割と面白かったので、考察内容などを記念に書き記します。ただ、開催当日に参加しようと決めたため、考察時間は3時間程度しか取れず、ある程度甘えた考察となっています。
最終的にたどり着いた答えは、行動順で上を取りにいかなくてもいいように、努力値調整と持ち物を利用して行動回数(≒攻撃回数)を相手よりも増やせば確実に勝てるということです。
なせこのような答えにたどり着いたかについて、順を追って説明します。
開催期間:2018年8月12日(日) 21:00~
ルール:形式はシングル11。レベルは50固定。使用可能ポケモンは草木の蓑の姿、砂地の蓑の姿、ゴミの蓑の姿のいずれか1体のみ。持ち物制限はなく、過去作も使用可能である。ただし、王冠使用済み個体は使用不可。例えば、めざ炎個体を使うと最速にできなくなる、ということになる。
◎フォルムによる違いの確認
Part.1 種族値の違い
HとSの種族値はどのフォルムでも同じだが、その他の種族値はフォルムごとに異なることがわかる。
Part.2 覚える技の違い
まず全フォルム共通の技の中で有用な技として、以下の技がある。
基本技:蝶舞/不意打ち
レベル技:虫食い/めざパ
技マシン:毒毒/日本晴れ/雨乞い/眠る/まとわりつく/身代わり
教え技 :がむしゃら/エレキネット
過去作限定技:自然の恵み
ここから、以下のようなことがわかる。
1.蝶舞という共通の高性能な積み技がある。
2.基本技に先制技の不意打ちがある。
3.毒毒やまとわりつくを絡めた、定数ダメージで相手を倒す型が実現可能である。
4.めざパおよび自然の恵みを覚えるため、あらゆるタイプの攻撃技が飛んでくる可能性がある。
特に今回主催の夜綱さんは3世代からの乱数ガチ勢なので、本人も参加者も昔からかなりやりこんでいる可能性が高いと予想される。しかもわざわざ過去作使用可能と書いてある以上、自然の恵みは絶対に警戒したい。
また、各フォルムのオリジナルな技も意外と多い。それらをまとめてみる。
表から、以下のようなことがわかる。
1.ミノマダムが出せる最大火力技はのリフストZ。
2.ミノマダムが持つ回復技は、共通の眠る以外だと、の光合成しかない。
3.ミノマダムが持つ有用な積み技は、共通の蝶舞以外だと、の成長しかない。性能は蝶舞には劣るが、日本晴れZと組み合わせると面白そう。
4.と対面したら地割れが飛んでくる可能性がある。
5.と対面したら襷メタルバーストが飛んでくる可能性がある。
Part.3 タイプ&耐性の違い
は虫/草、は虫/地面、は虫/鋼。
それぞれの耐性を確認すると、以下のようになる。
※耐性の列の赤字は 1/4 or 無効 を意味する。
前述したように、ミノマダムはめざパも自然の恵み(持っている木の実で技のタイプと威力が変わる技)も覚えるので、あらゆるタイプの技が飛んでくる可能性がある。
そこで、上記の表に基づいて、この環境での通りの良い技のタイプを割り出すと、炎>飛行>虫>その他という順になる。逆に、通りの悪い技のタイプは、草>電気>地面>その他という順になる。
つまり、の4倍弱点、の2倍弱点を付ける炎技がこの環境で一番採用価値が高いことがわかる。
そこで、特殊技のめざパ炎と物理技の自然の恵み(炎)を比較してみる。
めざ炎は威力60と控え目だが、連続で使用可能で、大体のミノマダムを2、3発で倒せる。また、持ち物の縛りがない。
自然の恵み(炎)の最大威力は90と高く、大体のを1撃で倒せるが、木の実を消費して発動する技であるため、1回しか使えない。また、持ち物は木の実に限定されてしまう。
◎最善な型の考察
Part.1 技構成の最適解
フォルムによる違いの考察から得た結果として、この環境で一番通りが良いめざ炎をメインウェポンに据えて、蝶の舞を積み技とするのが、最も安定すると考えた。
蝶舞はミノマダムの基本技であるので採用しやすい。また全フォルムのミノマダム共通の最強の積み技でもある。
相手が蝶舞型でこちらが蝶舞型でないとすると、こちらが攻撃する前に相手にDを上げられた場合、一方的に不利になる。
よって、お互いのCとDのランク差が生じないように、こちらも蝶舞を搭載する必要がある。
また初手に蝶舞を押すことをルーティン化することで、と対面した時にメタルバーストの読みをしなくても済むようになるというメリットもある。
そして、残りの2つの技の最適解を考える。
1on1の戦術として一般的に使用されるものの1つとして、毒みがまもがある。交代で毒ターンをリセットされる心配がないところが強みである。そして、先述したように、ミノマダムも毒毒を覚える。
の光合成以外、ミノマダムが覚える回復技は眠るしかないが、半回復実と合わせたりすると、結構な確率でスリップダメージの蓄積で勝つことができる。
ただし、相手が上手いこと蝶の舞を積み続けて、こちらが守らなかったターンにめざ炎を撃ってくると負けてしまうし、相手に身代わりまたは眠るがあると、このプランは崩されてしまう。
そのため、こちら側も対策する側(=対応範囲が広い側)にまわり、身代わりと眠るを採用した。
身代わりはただの毒毒のケアだけではなく、のメタルバーストやの地割れを透かすために置くこともできるため、採用価値は高い。1ターン目に地割れを当てられたらどうしようもないので、そこは祈ってかわしましょう。
眠るもただの毒毒のケアだけではなく、後述する持ち物の最適解であるカゴの実、そして努力値の最適解であるHD振りと合わせることで、こちらの行動回数を相手よりも増やし、素早さで負けても大丈夫という一方的に有利な状況を作り出せる。
具体的な話は「努力値の最適解」で後述することとする。
以上の考察から、蝶舞/めざ炎/身代わり/眠るが技構成の最適解だと判断した。
Part.2 フォルム選択の最適解
先述したように、蝶舞型が最強である。
そこで注意すべきなのは、蝶舞してもBは上がらないので、炎を4倍弱点とするを採用した場合、B補正かけた上にHBにかなり努力値を振らないと、自然の恵み(炎)を受からないということだ。
よって、蝶の舞を安全に積んで、めざ炎でしっかり相手を倒すには、4倍弱点を持たないを採用するのが、フォルム選択の最適解だと判断した。
のCが全フォルムの中で一番低いというデメリットがあるが、努力値調整とねむカゴによって攻撃回数を増やすことで、それを補うことができる。
Part.3 持ち物の最適解
先述したように、蝶舞型が最強である。
蝶舞の積み合いになる以上、同速ゲーが発生すると予想できる。しかし、同速で負けたから試合に負けるようではあまりにも虚しい。
※こちらが一方的に蝶舞を積めればほぼ勝確なので、それは考慮しない。
何とか行動順関係なしに、ダメージレースを有利に進められないかと考えた結果、こちらの攻撃回数を相手よりも増やすことでそれを実現できると考えた。
そこで候補に上がったのは、眠るを採用していることを考えてのカゴの実と、半回復実である。
後述する今回の努力値調整の関係上、半回復実では攻撃回数を最低1回しか増やせないのに対し、カゴの実なら最低2回増やすことができる。
以上の考察から、カゴの実が持ち物の最適解だと判断した。
Part.4 特性の最適解
ミノマダムの特性は、通常特性の危険予知と夢特性の防塵の2種類だ。
前述したように、このルールで最も通りがいい技は炎技である。そのため、基本どの試合でもお互い危険予知が発動すると考えられる。発動順からS順の判別に役立ちそうだが、今回採用した個体はS無振りであるため、あまり恩恵は受けない。
その他の恩恵といえば、危険予知はめざ炎には反応するが、自然の恵みには反応しないので、相手のメインウェポンがどちらかを予測するのに役立つことが挙げられる。(予測できたからといってこちらの動きが変わるということはないが...)
一方、ミノマダムは粉系の技を覚えないため、防塵による恩恵はせいぜい砂嵐によるスリップダメージを受けないことくらいしかない。
以上のことから、入手が面倒な夢特性にわざわざする必要はなく、より恩恵を受けれそうな危険予知が特性の最適解だと判断した。
Part.5 努力値配分の最適解
先述したように、素早さで負けても勝てるようにするには、こちらの攻撃回数を増やすことがカギである。そのための調整を考える。
自然の恵み(炎)は1回しか打てないし、無振りのに対しても75%〜88.3%しか入らず、眠るで全快すれば2度と大ダメージを受けることはないという状態になるので、意識すべき最大火力技はめざ炎のみである。
そこで全フォルム中でC種族値が最も高いを相手に想定し、ダメ計をしてみると、C特化のめざ炎が無振りのに対して乱数2発 (49.6%)であることがわかる。
努力値調整を通してどこまで耐える回数を増やせるか、再びダメ計をしてみると、Dに上昇補正をかけた状態で
Hに220、Dに220振ると、確定4発にできて、
Hに220、Dに180振ると、乱数3発 (1.2%)にできることがわかる。
努力値調整を通して、全ミノマダムにC特化めざ炎を4回撃たれないと倒れないことがわかる。つまり、こちらは3回攻撃する機会がある。
努力値に40の差があるため、今回は後者の調整に甘えた。
こうすることで、蝶舞の積み合いからのめざ炎の撃ち合いにおいて、
相手のめざ炎➔こちらのめざ炎1回目
相手のめざ炎➔こちらのめざ炎2回目
相手のめざ炎➔こちら耐えて眠る+カゴの実で起きる
相手のめざ炎➔こちらのめざ炎3回目
相手のめざ炎➔こちらのめざ炎4回目
相手のめざ炎➔こちらのめざ炎5回目
のように、眠る+カゴのみによる回復をはさむことで、眠る前に2回、眠るで回復した後に3回、と少なくとも5回はめざ炎を撃てることになる。これが最大攻撃回数である。当然、大体の場合5回もめざ炎を撃つ必要はないが。
一応「2回めざ炎撃ったら下から素眠りをする」を繰り返すことで、相手のめざ炎のPPを枯らせばさらに攻撃回数を増やせるが、めざ炎のPP数的に1回くらい急所引かれてもおかしくないので、PP枯らしは得策とは言えない。
また、先述したようには全フォルム中で最もC種族値が低いし、行動順で勝ちに行く気もさらさらないので、努力値の余りは少しでも火力を上げるべく、すべてCに回した。
以上の考察から、穏やかH220/C108/D180が努力値配分の最適解だと判断した。
Part.1からPart.5までの考察から、このルールで最も高い勝率を保持できる型は、以下のような型であると判断し、採用した。
フォルム:砂地の蓑
技:蝶舞/めざ炎/身代わり/眠る
持物:カゴの実
特性:危険予知
性格:穏やか(A↓ D↑)
努力値:H220/C108/D180
個体値:31-X-31-30-31-30
実数値:163-X-125-92-140-56
ちなみ一旦考察したものの、弱いと判断して採用を見送った型として、以下のような型がある。
①毒毒/守る/眠る/まとわりつく @カゴの実
②雨乞い/蝶の舞/めざ炎/何か @水Z
③雨乞い/蝶の舞/めざ炎/眠る @カゴの実
④日本晴れ/成長/めざ炎/光合成 @炎Z
◎対戦レポート
相手は臆病@弱保
技は地割れ/めざ飛行/身代わり/守る
まず選出画面でこの環境のシュールさを感じた()
そして対戦が始まると、ボールから出てきた相手ののNNは「ダクボガエン」(気まずい所ついてくるのやめて...)
予定通り初手蝶舞を押したところ、地割れが飛んできて、冷や汗かきながら避ける。
その後急いで身代わりを置いて地割れをケアして、さらに蝶舞を積んで、最終的に無事めざ炎で倒すことに成功。
のちに、SがVの個体が採用可能になるからめざ飛行を採用したと聞き、なるほどと思った。
2回戦目 VSなすびーなす(なす田楽さん)
相手は臆病@虫Z
技は虫のさざめき/めざ炎/蝶舞/不意打ち
初手から蝶舞の積み合いになる。途中でトイレに行きたくなって速く試合を終わらせたかったが、相手の選択時間が異常に遅かったため、5回目の蝶舞を選択した後トイレに行った。
帰ってくると自分のミノマダムがなぜか半分くらい削れていて、相手が5回目の蝶舞をせずに攻撃してきたことを知る。
ここで、2回多く舞えば相手の上から眠れると勘違いし、すぐに眠るを選択せずに、相手に上からめざ炎を撃たれながら、もう一度蝶舞を選択した。
次のターン、眠るを選択したところ、相手から不意打ちが飛んできたので、それを透かしながら無事回復する。相手もまさかまだ相手の方が速いとは思わなかったようだ。
次のターン、6舞のこちらに対して、4舞の相手から上からめざ炎が飛んできたところで、お互い自分の過ちを知ることになる()
最終的に、2回多く舞っている優勢でめざ炎の撃ち合いを制して勝利。
のちに相手がtwitterに上げた画像から、トイレに行ってる間に虫Zを食らっていたことを知った。
3回戦目 VSきゅうり(きゅうりさん)
相手は控え目@風船
技はめざ炎/威張る/身代わり/守る
初手は相変わらず蝶舞から入ったところ、相手から威張るが飛んできて、2ターン目に自傷して台パン()
その後急いで眠るで回復するも、もう一度威張るをされて、再び自傷して台パン()
最終的に無事めざ炎で相手を倒したが、かなり険しかった。
運ゲーするならで地割れで撃ってください()
4回戦目 VSカグラ(ケースヶさん)
相手は冷静@ゴーストZ
技はシャドボ/めざ氷/電磁浮遊/メタルバースト
普通に蝶舞を積んでめざ炎で倒して勝利。
相手は育成時間がなく、色々妥協した個体を使用したそうだ。
5回戦目 VSにしのつかさ(まりやさん)
相手は陽気?@王者の印
技はアイアンヘッド/虫食い/不意打ち/雨乞い
相変わらず初手蝶舞から入ったところ、雨乞いをされる。
ここで、襷メタバのケアも兼ねて、蝶舞と身代わりと眠るで雨ターンを枯らしてからめざ炎で〆るプランを選択。
途中アイアンヘッドを急所に当てられたが、回復ソースをちゃんと持っていたおかげでケアできた。
最後は予定通り雨を枯らしてめざ炎を撃ち込んで勝利。
物理型とは珍しいなと思った。のちに相手の型が、危険予知が発動すればめざ炎持ちだと判断して雨乞いをし、危険予知が発動しなければ自然の恵み(炎)持ちだと判断して虫食いで木の実を食べて不発にする、という型だと聞いて、なるほどと思った。
ちなみにネット大会最強モンスターのBさんから、王者の印の怯み効果と技の怯み効果の確率は足し算されないと聞いたが真偽は不明。
フレ戦 VSやつな(夜綱さん)
相手は臆病@草Z
技はリフスト/めざ炎/蝶舞/不意打ち
お互い蝶舞を6回まで積み合い、めざ炎の打ち合いだ!と思ったらリフストZ+リフストを受からず、一回1しか攻撃できなかったため負け。
主催がトナメ参加してなくてよかった(^^;)
◎振り返り
運が絡む場面もいくつかあって、急所も2、3回もらったが、おおむね予想内の出来事しか起きていなく、事前のプラン通りに試合を運べ、結果として全勝できてよかったと思う。
ただ、努力値配分について、反省すべき点はいくつかある。
一つ目は、以外の2匹にはダメージが1/4になるリフストの採用を考慮しなかった結果、のリフストZ+リフストを受け切れずに、フレ戦で主催の夜綱さんに負けてしまったこと。
ただし、結局HD特化しても、臆病のリフストZ+リフストは受け切れない。
二つ目は、眠る+カゴの実を回復ソースとして、対()の攻撃回数を5回までに増やしたのにも関わらず、D4振り()を確2で倒せるラインまでCに努力値を割いてしまって、無駄が生じてしまったこと。余りをすべてCに回す前にしっかりダメ計すべきだった。
ただし、リフストZ+リフストをどうにかしたいなら、D4振りをめざ炎で確2で倒す必要は出てくる。
三つ目は、行動順で勝ちに行く気はなかったとはいえ、Sに全く努力値を割かなかったこと。
結果的に、蝶舞によりこちらののS実数値が
56➔84➔112➔140➔168➔196➔224
と変化するのに対して、最速(SがU)ミノマダムは
95➔142➔190➔237➔285➔332➔380
と変化するので、相手より2or3回多く舞っていても抜かれるという事態が発生した。
ただし、これを努力値の余り108をすべてSに振ることで改善を図ろうとしても、
69➔103➔138➔172➔207➔241➔276
と変化し、結局こちらが6舞しても4舞した最速相手の上を取れない。
以上の反省を生かし、型を変更するとしたら、以下のようになる。
フォルム:砂地の蓑
技:蝶舞/めざ炎/身代わり/眠る
持物:オボンの実
特性:危険予知
性格:穏やか(A↓ D↑)
努力値:H196/B4/C56/D252
個体値:31-X-31-30-31-30
実数値:160-X-126-86-150-56
意図:
1.臆病のめざ炎を込みで確5
(臆病のめざ炎は込みで乱5)
2.控え目のリフストZ+リフストを込みで225/256(87.89%)耐え
臆病のリフストZ+リフストを込みで確定耐え
(その間にめざ炎を2回当てて返り討ちにする)
3.めざ炎でD4振り()を確2
考察段階で考えていた最大攻撃回数5の実現は不必要で、実際は4回さえ攻撃できればよい。よって、Cを上げるよりも、臆病リフストZ+リフストで落ちないようにHDにもっと厚く振って、持ち物をに変更した方が、対応範囲が広がると考えた。ちなみに半回復実だとリフストZで発動しないので不採用。
◎感想
当日に急遽参加しようと決めたため、育成時間も考えて、3時間ほどしか考察に費やせなかったが、思ったよりは納得のいく考察ができた。本番でも全勝優勝を決めれて、いい経験になった。主催の夜綱さん、本当にありがとうございました!
今回の大会を通じて、特殊ルールの考察&対戦は本当に面白いと再確認した。またこの経験を次のネット大会に生かせられたらいいなと思う。
これからは、次のネット大会と、t/Tさんとまぐなむさんが主催するスカイバトル3on1(下にリンク有)の考察をしていきたいと思う。
【オンライン大会】スカイバトル3on1 要項 - t/Tのパワフルハーブティー
興味ある方はぜひ一緒に考察しましょう🔥🔥🔥