金色雲鼓グラゼルネ
閲覧ありがとうございます!
ウルトラルールにて使用した令和グラゼルネの記事です。
いや構築名どっちやねんって感じですけど()
ムーンルールが終わったとき、1か月の練習でウルトラではせめて金色のうんこになりたいと意気込んでいましたが、結局普通のうんこのままでした。
本番は序盤元気終盤悲報でしたが、試運転の段階ではすごくいい勝率を叩き出せて、今まで使った構築の中で一番自信があったものでした。命を削って練習したウルトラルールの記念としても書き残したいと思います。
使用構築
対面型グラゼルネ。
基本戦術はで場を整えてで一掃する。
相手がトリル展開や積み展開をしてくるなら、猫騙しor吠えるor挑発で阻止する。相手も追い風展開してくるなら猫騙しor挑発orこご風or追い風でこちらが一方的にS関係でマウントを取れる状態にする。
とにかく相手の展開を阻止して自分の狙う展開を通す。
構築経緯
そもそも2018の世界大会の前から、ウルトラルールでは(当時は来年のGSでは)絶対グラゼルネを使うと決めていた。
○○だからグラゼルネの組み合わせが一番強くて使い得というような理由はなく、単純にグラゼルネというワードの語感が好きで、この2匹の並びがかっこいいと思っているだけ。
ちなみにサンシリーズ・ムーンシリーズでグラゼルネを使わなかったのは、炎タイプがないグラードンはグラードンじゃないと思ったから()
並びの変遷は以下の通り。
最終的に対面型グラゼルネに乗り換えた理由は、自分が考えるウルトラシリーズの予選で使用したい構築の条件である
①展開が単純明快でそんなに頭を使わないこと
②環境に多く存在する構築(グラゼルネ、レックオーガ、レックゼルネ)に対してほぼ負けないこと
を完璧に満たしていたからである。
練習段階での対各アーキタイプの勝率はおおむね以下の通り。
対レックオーガの勝率が微妙なのは6枠目が定まる時間がかかったためで、6枠目が定まってからはほぼ負けていない(と思う)。
個体解説
ゲンシグラードン
性格:控え目
特性:日照り
持物:紅色の玉
努力値:12-X-4-156-220-116
実数値:177-X-181-209-138-125
調整意図
HD C202の大地確定耐え
C 噴火のダブルダメでH4振り確1
噴火のダブルダメでH4振り確2
S 最速でないの主なSラインが121~123であるので、それらを抜けるように125を選択。ついでに準速抜き。
技構成
噴火 メインウェポン。ありえんダメージ出る。サンシリーズ・ムーンシリーズのの潮吹きみたいな感じ。後投げされるをそのままぶち抜くのが気持ちいい。
大地 サブウェポン。命中安定威力安定。言うことなし。
吠える 万が一でも相手のジオコンを止められなかった時のリカバリー、「炎技読みバック+トリル」の阻止などに使う。
ロッカ 特殊ゲンシグラードンの弱さの一つとして、Sが足りないために上から削られて噴火の威力が下がることが挙げられるが、ロックカットでそれを補うことができる。追い風最終ターンの両守る読みの時や、のようなとりあえず凍える風でS下げとこうという並びに対面した時に撃つ。200戦ほど試運転した結果、グラゼルネ、特にこの構築みたいな対面型のグラゼルネではグラードンに守るがあったおかげで勝てた試合、あるいは守るがないから負けに直結した試合はほぼなかった。一方、ロックカットはそれがあったおかげで拾えた試合があるので、最終的にロックカットを採用した。同じ理由で雷パンチとか断崖とかでもいいかも。
テンプレグラゼルネなら臆病CS以外ありえないと思うが、S操作の成功がほぼ約束されたこの構築では耐久を気にする余裕が生まれるので、控えめでの運用となった。
本番でも臆病最速だったことで勝ちに直結した試合はなく、相手の臆病大地を耐えたことで勝てた試合が2試合あったので正解だと思う。
S操作をしてから安全に着地させ、噴火でぶち抜きながら横でジオコン積んでいくのが理想。
ゼルネアス
性格:控え目
特性:フェアリーオーラ
持物:パワフルハーブ
努力値:100-X-212-68-4-124
実数値:214-X-142-176-119-135
調整意図
HB A255の鉢巻画龍15/16耐え
HD C147のEF10万Z15/16耐え
C 11n。+2ムンフォでB4振りを15/16で1発
S S134調整を抜くための135。
正直もっとほしいけど努力値が足りない。
技構成
テンプレ構成のため紹介は省略。取り巻き次第で変わるかもしれないが、普通はこの構成が一番強いと思う。
使用感など
控え目耐久ゼルネ。普通な調整ではあると思う。いい感じの調整にしようと必ずHが偶数になってしまうのが気になる。
正直S操作の成功がほぼ保証されているこの構築では耐久を削って火力に特化してもいいと一度は思ったが、相手によっては初手からゼルネを立てていくことを強いられることも少なからず存在するので、がっつり耐久型に落ちづいた。
「GS最強の鹿!安定な勝ち筋となる!格下に対して取りこぼさない!」だとそんなに思わないけど、ウルトラルールではゼルネアスをメタるよりかは、ゼルネアスとお友達になった方が多分いいとは思う。
メガガルーラ
性格:陽気
特性:肝っ玉➔親子愛
持物:ガルーラナイト
努力値:4-252-0-X-0-252
実数値:181-177-120-X-120-167
調整意図
ASぶっぱ。確かDに12くらい振るとのPFゲイザー確定耐えになるのでお好みで。
技構成
猫騙し メガガルの代名詞その1。肝っ玉のおかげでゴーストタイプにも猫が通るのが素晴らしい。の上から猫騙しできるのも大きい。は使うな()
捨て身 メガガルの代名詞その2。威嚇撒かれなければめちゃくちゃ火力出てビビる。画龍でBが下がったをワンパンできる。対構築ではまず捨て身を1発入れてバッコリダメージ蓄積しておきたい。
噛砕く を上から「 のこご風or暴風Z+の噛砕く」で56すためだけに採用。かみつくは甘え。Sでマウント取りたい構築なので、最強のS操作枠であるに隙を見せるわけには行かない。
吠える トリル阻止、ジオコンや剣舞のリセットなどに使用する。初手引きされると猫騙しも挑発もに通らずにfree mancyされちゃうので、それらが読めるときに撃つ。対構築は相手にこちらより先にジオコンをさせなければいいので、素ムンフォされても平気。けたぐりも欲しいが吠えるの方がこの構築では100倍強い。
使用感など
先発要員その1。ほぼ全試合で先発で出してた。
「猫騙しと吠えるによる展開阻止」や「捨て身で相手に削りを入れて後続のエースのワンパン圏内に押し込むこと」が主な役割。
威嚇がなければまだまだアタッカーとしても現役だと感じた。まぁ威嚇撒かれないことなんてほぼないけど。
他の5体全員耐久振りの中こいつだけがASぶっぱである理由は、最速を上から捨て身で56したり、最速を上から「 のこご風+の捨て身」で56したり、最速を上から「 のこご風+の噛砕く」で56したりするためだ。最速や準速やS種族値90~95らへんのよくわからん禁伝の上を取れるのも地味に大きい。
のような後攻蜻蛉という移動手段がないため、威嚇複数回いれて放置みたいなプレイングをされることもしばしば。まぁ放置も割と読みやすいので、そういうときは強気に裏のエースに素引きするのがいい。
トルネロス(化身)
性格:臆病
特性:悪戯心
持物:飛行Z
努力値:172-X-108-4-4-220
実数値:176-X-104-146-101-174
調整意図
HB A232の画龍12/16耐え
A185までのの捨て身確定耐え
C200のPFショック確定耐え
A148までののガエンZ確定耐え
A188の猫+恩返し確定耐え
HD C200のPFサイキネ確定耐え
S 抜き。上から挑発されて追い風失敗すると悲報なので。
技構成
暴風 Z技のベースとなる技。C4振りでもめちゃくちゃ火力出る。本当にやることなくなったら晴れていようが素暴風を打つ。相手のの雨にただ乗りして撃ったりもする。裏に連れてきてるのを忘れて暴風Z切っちゃうと悲報なので気を付けよう(戒め)。
こご風 S操作技その1。多くの構築に追い風が採用されているが、こちらの裏のエースは初速が遅いので追い風ミラーがきつい。それを「こご風+時間差先制追い風」で解決することができる。にめちゃくちゃ入るのが嬉しい。ちなみにこご風外しは往々として負けに直結するので祈りながら撃ちましょう。
追い風 S操作技その2。先制追い風は強い。の神速よりはやく追い風してほしいのが唯一の願い。
挑発 相手のS操作技やジオコンなどを止める。常に裏からが出てくるかもしれない可能性を考える必要あり。
使用感など
”雲鼓”の”雲”担当()
信用可能HBSトルネロス。
基本的には「こご風+追い風」のように2回動いてほしいので、1回は相手の攻撃を耐えるために耐久にかなり振った。
最初はHCS振りだったが、寝坊助さんに相談したところHBSの方が遥かに安定することに気づいて変更した。
Cに振らないことで、よくいる244-X-0-0-156-108の穏やかを「の猫➔の暴風Z➔の親の捨て身」の順で1回も行動させずに倒すことが可能になる。Cに振ると暴風Zした瞬間ほぼ確実に木の実が発動してしまうのでNG。
ジャラランガ
性格:おっとり
特性:防弾
持物:ジャラZ
努力値:4-36-36-180-0-252
実数値:151-135-135-157-125-137
調整意図
HB Bは余りを振っただけ。目安として
A232の剣舞玉神速11/16耐え
A135のフレドラを身代わりが8/16耐え
正直もう少し欲しい。
HD C232までのの冷ビ確定耐え
C172のハイボダブルダメ確定耐え
A A+1けたぐりで、A232の陽気玉画龍耐え
調整したを252/256で2発
C C+1ノイズダブルダメでH4振りを確1
ジャラZダブルダメ&C+1ノイズダブルダメで
C202の大地耐え調整に94.7%以上
S 準速。最速(S136)に対してZを撃つ前に
上からじゃれつかれると悲報なので。
技構成
スケイルノイズ Z技のベース。B下がる副作用あるの久しぶりに思い出した。
けたぐり 気合玉とインファイトを捨てた男の行き着く先。結局こいつを選出する相手を考えた時に、大体にしか格闘技を打たないので、体重考えたらけたぐりでええやんという感じ。命中安定で耐久も下がらないのが偉い。A+1してもに2割しか入らないのはご愛嬌。
身代わり 耐性が優秀だし、Z撃てば耐久も上がるので、Zからの有利対面身代わりは意外と割られないことが多く、爆アドにつながることが多い。に対して身代わりを貼ると基本不死身になる。対応範囲広げるために火炎放射とか毒づきを採用してもいいとは思うけど基本身代わりが強いと思う。
守る 積みエースは盤面作りが大事なので、有利盤面の形成のために1ターン待つのに使う。
使用感など
”雲鼓”の”鼓”担当()
ABCDS全部奇数のせいで1段階上昇した時にお得感が微塵もないし、性格下降補正箇所になぜか努力値が振られている謎の生物。
「+などの猫役+などのトリラー+(+)」やこれと似通った特定の並びをメタる対策枠として採用した。有利な相手にはめちゃくちゃ強いし、まぁまぁ汎用性もあるのが良き。
あたりを防弾+身代わりで完全にシャットアウトするのがたまらん。
テンプレグラゼルネを使用していた頃、対構築は初手を出して「トリルor凍える風or滅びor挑発」のジャンケンを強いられてクソ面倒だったが、この構築ではの横に猫しながらジャラZ撃つだけで勝てるので気持ちいい。
防弾がどれほど認知されているのか分からないので、吠えないで!バクアしないで!滅びしないで!身代わりしてるジャラにハイボしないで!と祈る必要あり。
ちなみにジャラZのモーション長すぎて押すたびにトイレに行ってた。
モロバレル
性格:生意気
特性:再生力
持物:オッカの実
努力値:252-X-100-0-156-0
実数値:221-X-103-105-132-31
調整意図
オッカ込みでA135のフレドラ&C183のジオコンムンフォの集中を超高確率で耐え。
技構成
クリスモ もともと意識のイカサマだったが、後述するようにに対して選出することになったため、イカサマからクリスモに変更。守るも正直ほしい。
草結び などへの削りとして採用。一度も撃たなかったから守るで良かったかも。
胞子 バレルの代名詞その1。相手のトリルに合わせていきたい。トリルグラネクロレヒレはやめてください。
怒りの粉 バレルの代名詞その2。積みエースであるをサポートするために採用。
使用感など
本番3日前にから変わった諸説枠。
多分この枠はのどれかを選ぶのが正解な気がする。
最終的にこいつを採用した理由は
①ではの初手「キンシ+守る」からの「この指+ジオコン」、あるいはの初手「守る+守る」からの「怒りの粉+ジオコン」を止める方法がないので、の並びで対抗したいから。
②レックオーガに対して対策駒であるを出していきたいが、取り巻きに「猫+」がいた時、Zトリルからの催眠がうざいので、「先発でZを積み、もしトリルを通されても後発でトリルを利用して相手を眠らせる」というプランを取りたいから。
持ち物が気合の襷ではなくオッカの実である理由は、使いは大体も入れていて、もし初手VSになった時に「ジオコンムンフォ+フレドラ」を耐え、クリスモなり胞子なりを打って優位に立つため。
付録 ~強いかもしれないポケモン~
最遅レヒレ
フィールドによる催眠ケア、光の壁・黒い霧によるゼルネ対策、凍える風によるS操作、とにかく多彩なサポートができるということで、このルールで最強カプとの呼び名も高いカプ・レヒレ。
環境に存在するほとんどのレヒレのSは、こご風入れたら最速レック抜けるS123近辺に集中していると思うが、実は最遅で使うことにもメリットがある。
1.トリルグラ構築に対して、トリル状態で剣舞されたとしても断崖される前に黒い霧でそれをリセットできる。レックと組ませて熱湯を持たせると、グラに行動される前エアロック熱湯で倒すこともできる。
2.トリルオーガ構築に対して、トリル状態で潮吹きされる前に光の壁を貼ることができるので、相手の火力を大きく削ぐことができる。
3.コケコのEFなし10万Z確定耐えラインまでHDに努力値を割く余裕がうまれる。なんなら頑張れば雷Zも確か13/16耐えできる。これで「グラ引き読みで撃たなかったんだけどよぉ!電気Z切ってたらどうすんだよ!耐えれんのかぁあ!」という文句を言われる筋合いがなくなる()ワイボZは横にマンダでも置いて耐えましょう。
4.普通ならガエンの蜻蛉に対して裏のポケモンに凍える風を入れることができないが、S84調整ガエンが最メジャーな現環境では、最遅レヒレなら”先攻蜻蛉””をさせることができ、裏のポケモンにS操作を入れることができる。
5.凍える風を一回入れたゼルネに対して、99%の確率で”下から”黒い霧を打つことができる。
以上が主な強い点。トリルグラがうざい、ガエンの蜻蛉先にこご風を入れたいとか思っていたら、採用してみてはいかがでしょうか。
感想
いよいよ大学生活が冗談抜きで忙しくなってきたので、VGCに本気で取り組むのもおそらく今年が最後になると思います。社会人でもVGC頑張れてる人、本当にすごいと思います。
とにかくめちゃくちゃ自信あった分、本番で良い結果を残せなかったのが残念です。
本構築の原作者で構築の相談にも乗ってくれたsleepy head Zさん、毎日調整に付き合ってくれたoisiihatiさんに感謝です。おかげ様でウルトラルールをかなり楽しめました。
昔はきついポケモンがいると、それに対する汎用性の低い対策を採用しがちだったが、(本番には持ち込まなかったが)のようなよくいるポケモンの並びだけで、メンバーは変えずに、努力値の変更/技構成の変更/出し方の順番の変更を通して対応範囲を広げることを学べたことが、今年の唯一の成長かなと思います。
これからは6月の本戦の観戦だけを生きる楽しみとして、ラボ畜生活を乗り越えていこうと思います。
記事を読んで頂きまして、ありがとうございました!